長崎市の唐寺・崇福寺で異国情緒あふれる中国盆が始まりました。
1626年、中国・福建省から長崎に移り住んだ華僑の人々が創建した崇福寺。旧暦の7月26日に当たる17日から3日間は中国のお盆の期間で、先祖や全ての霊魂を迎えようと県内外から参拝者が訪れます。
境内には、霊魂がお盆の間くつろげるようミニチュアのリビングや遊技場などが飾られ、買い物を楽しみたい霊には、36枚のお店の絵が並ぶ商店街「三十六軒堂」でもてなします。
参拝者(華僑):
「家族みんな健康で無事に過ごせればということでお参りしています。あとご先祖様に感謝しながら、供養という気持ちもこめて」
中国からの留学生:
「自分はご先祖様のおかげで今まで過ごしてきたという気持ちで、紙銭をちゃんと燃やして先祖にあげたいと思います」
総代の張仁春さんによると、30年前は全国に約1500軒あった檀家も、現在連絡が取れるのは800軒ほどに減っていて、風習の継承が課題となっています。
総代・張仁春さん:
「400年続いた年中行事でございますので、これを絶やすわけにはいきません。いかに後世に残していくか簡略化できるところは簡略化して、誰でもできるようなシステムをつくって受け継いでいきたいと思ってます」
19日の最終日にはお金に見立てた「金山」「銀山」を焚き上げて先祖をあの世に送ります。