核兵器の廃絶を求める署名を国連欧州本部に届けた高校生平和大使が帰国し、成果を報告しました。
18道府県から選ばれた第28代高校生平和大使の24人は今月2日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪問しました。去年8月9日からの1年間で全国から集めた11万1071筆の署名の目録を軍縮部に提出し、核兵器廃絶への思いを英語で伝えたほか、現地の学生や軍縮部の職員らと現在の国際情勢などについて意見を交わしました。
長崎日大高校2年・イェ・ソジさん(17):
「どの訪問先でも大使の方がおっしゃっていたのは、“つながり”。歌やスポーツにつなげて伝えていくことが今後たくさんの人々に平和について考えてもらえるきっかけになると思いました」
長崎南山高校2年・高田健士郎さん(17):
「今の核情勢を踏まえて、核兵器にまつわる問題はたくさんの人や事が絡み合っていて、1つの視点から見ていても解決することが難しい、多角的な視点から核兵器廃絶を目指していく必要性があることを改めて強く実感しました」
高校生平和大使が2001年以降、国連に届けた署名の累計は283万4213筆となりました。