長崎市の老舗菓子店「梅月堂」が、のみ込みやすさに配慮した古くて新しいケーキを開発しました。
1894年(明治27年)創業、長崎市浜町の老舗菓子店「梅月堂」。1日約400個を売り上げる「シースクリーム」は、1955年の発売以来、不動の人気ナンバー1ショートケーキです。
その「シースクリーム」を誰もが安心して味わえるようにと生まれたのが「UniCake」。食べ物や飲み物をうまく飲み込めない「嚥下障害」の啓発に取り組む市民団体と共同で、約2年かけて開発しました。
下田朋枝アナウンサー:
「こちらがUniCake。フルーツにクリーム、スポンジが入っていて、シースクリームがそのままカップに入っているような感じです」
ゆめカステラプロジェクト・三串伸哉代表(46):
「スポンジであったら水分が少なくてばらけやすくて喉に残ってしまったり、誤嚥をしやすい部分を飲み込みやすくする必要がある。スポンジにゼラチン液を染み込ませることでのみ込みやすくしています」
下田朋枝アナウンサー:
「不思議な感覚です。口に入れた瞬間、スーッと溶けるんですがフルーツやクリームの甘み、シースクリームならではのおいしさはしっかり感じられます」
「UniCake」はシース、ショコラ、ベリーの3種類。今年6月から販売しています。
梅月堂・本田時夫社長(72):
「ご家族で一緒に、お子さんからお年寄りまで、みんなが同じお菓子を食べられる場にこのお菓子が使われるといいなと思います。今までケーキが食べられないと思っていらっしゃる方が笑顔になっていただければ一番いいな」
「UniCake」は1個税込み500円。通常はネット注文での販売ですが、今月5日(金)から敬老の日の15日(月・祝)までは、梅月堂本店の店頭でも数量限定で販売しています。