体重110キロ。身軽なフットワークで、日々、事件・事故を追いかけるNCC長崎文化放送の報道記者・中嶋航大(31)。「満腹記者」として、おすすめのグルメ情報を街頭で聞き込み取材。今週も街の人のリアルな声をもとに長崎の「うまい」を探します。
前回に続いて、東彼杵郡川棚町JR川棚駅周辺で聞き込みします。
満腹記者
「何を買ったんですか?」
原田大輔さん
「刺身ですね。魚釣りに行った帰りで釣れんかったけんが刺身にしようかなと」
足を止めてくれたのは、午前中から釣りに出かけていたという川棚町在住の原田大輔さん。さっそく川棚のおすすめグルメを聞き込みです。
原田さん
「川棚でおすすめの店ケーキ屋さんがあるんですけど、調べてよかですか?」
満腹記者
「甘いものお好きなんですか?」
原田さん
「好きですね」
満腹記者
「良いですよね。甘いもの」
甘いもの好き同士、いきなり意気投合です。
原田さん
「えっと…ル・リアンかな。そこのロールケーキがおいしくて」
原田さん
「味は3種類くらいあってチョコレートとか抹茶あとはキャラメルが一番好き。中に“ぷにぷに”したものが入っていてそれが好きで」
「満腹記者がゆく!」、今回は、“謎のぷにぷに”が気になる釣り帰りの男性イチオシ!川棚町の「ル・リアン」にロックオン。
JR川棚駅から「ル・リアン」までは、車で10分の移動です、が・・・
満腹記者
「えっ!?休みじゃない?」
カメラマン
「休みだね」
なんと、まさかの店休日…。入り口には大きく「店休日」の文字。
しかし、後日連絡を取ると、「ぜひどうぞ!」と快く取材OK。「謎のぷにぷに」の正体を確かめに行きます。
お店の前には、「キャラメルプリンロールケーキ」ののぼり。お店のイチオシ商品なのかもしれません。期待が高まります。
「Sweets夢工房Le・Lien」、絵本の中のお菓子屋さんのような外観です。
国道205号沿いにある川棚町新谷郷の「ル・リアン」。
パティシエ歴約30年のオーナー西原宏和さん(49)が作る、味にも見た目にもこだわったケーキの他、誕生日や記念日用のオーダーケーキも販売しています。
なぞのぷにぷにが気になる「キャラメルプリンロールケーキのティーセット」を注文しました。セットのティーは、「そのぎ和紅茶」です。※キャラメルプリンロールケーキ(410円)、そのぎ和紅茶(330円)店内飲食時はドリンク注文必須
満腹記者
「あ、これですかね“謎のぷにぷに”。“謎のぷにぷに”は、これなのかな?」
満腹記者
「この生地のしっとり感すごいですね」
西原さん
「やっぱりしっとり感とクリームとのバランス。全体のクリームとキャラメルソースと生地とのバランスが大事です」
満腹記者:「クリームも軽めな感じがしますね」
西原さんによると、「甘さ控えめないですか?」というお客様がいるので、クリームは甘さ控えめに設定しているといいます。
紹介していただいた原田さんもそうですが、「スイーツ男子」の要望に応えたロールケーキと言えそうです。
ほかにも西原さんの工夫があります。ロールケーキの生地には、昆布エキスを練り込み、やさしい甘さの中に、ぐっと奥行きのあるコクをプラス。
生クリームは、味や口あたりのバランスを追求し、乳脂肪分の異なる3種類の生クリームを絶妙な割合でブレンドしています。キャラメルプリンロール専用に開発しました。
満腹記者
「たぶん、お兄さんが言っていたのはこれですかね。ロールケーキに“謎のぷにぷに”が入っているって」
西原さん
「プリンですね」
“謎のぷにぷに”は、“プリン”だったんですが、食べてみると食感が普段食べているプリンと異なります。
西原さんによると、一般的な「蒸しプリン」だと水分が出てきてしまう「離水」が起きてしまうため、違う方法でプリンを作っているそうです。
ロールケーキのためだけにプリンも作っているんです。
西原さん:「販売を始めて2年くらいで、今すごく売れるようになってきました。手土産にもいいですし、家族に持って帰ってプレゼントとか」
「謎のぷにぷに」の正体はロールケーキのためだけに作られた特製プリン。手作りにこだわった優しい甘さは手土産にも、そして、自分へのご褒美にも。川棚町で出合った、“幸せの味”でした。
【満腹後記】
店長さんの「おいしい」が、とにかく詰まったロールケーキケーキ。愛とこだわり十分に感じる一品でした」
Sweets夢工房 Le・Lien(ル・リアン)
住所 川棚町新谷郷151−1
電話 0956-82-3714
営業 10:00~19;00
休み 水曜 不定休