ユニークな取り組みを行う長崎大学アメリカンフットボール部を紹介します。
長崎大学文教キャンパスで週4日、練習に打ち込んでいます。部員は14人のマネージャーを含む37人。アメフトはオフェンスとディフェンス、各11人の選手が出場します。九州の高校にはアメフト部がないため、部員全員が大学から始めた選手たち。激しい接触を伴うスポーツに意外な部活出身の選手もいます。
経済学部3年鶴川敦大選手:「(高校は)将棋部でした。実は将棋とアメフトって似てて。人を使って、どこを空けたり、そこを抜くためにどうするかってのが似てて。すごく面白い」
中には高校球児だった選手も。高校で届かなかった「あの舞台」への思いを胸に入部しました。
経済学部1年津田弦汰選手:「全国大会の決勝が甲子園であるって聞いて、それでいいなと思って。野球で甲子園に立てなかった分、アメフトで目指したいなと思って」
長崎大学アメフト部は2000年頃、部員の減少により一度は廃部となりましたが、3年前、20年ぶりのリーグ復帰を果たしました。
今回の取材に当たって、熱烈オファーを送ってくれたのが広報担当の川原選手。
経済学部2年川原慶春選手:「1年生がすごくいっぱい入部してくれて、1年生分の防具・遠征費が前年度と比べてすごくかかってしまって」
プレーに必要なヘルメットなどの防具は、1人分で10万から15万円ほど。そこで今回、クラウドファンディングを始めました。期間は9月14日までで、支援額に応じてさまざまな特典があります。5万円以上支援してくれた方には、アメフト部員による「胴上げ」のお返しです。
長大アメフト部が所属する九州学生リーグは今月から秋季リーグが始まり、長崎大学は23日に初戦を迎えます。
工学部4年執行貫太主将:「まずは今年九州2部リーグ優勝して、そして来年1部に行って、後輩たちが1部で上位狙っていくチームを作るという思うのでその先に『甲子園ボウル』がある」