俳優の杉良太郎さん(81)が長崎市の平和公園を訪れ、原爆の犠牲者に花を手向けました。
杉良太郎さんは、警察庁から委嘱されている「特別防犯対策監」の活動で長崎市を訪問しています。午前11時前、56年ぶりに平和公園を訪れた杉さんは、平和祈念像前の献花台に花束を手向け、原爆の犠牲者に黙とうを捧げました。
杉良太郎さん:
「きょう、ここで手を合わすことが出来ましたけど、これからも自分は生きてる限り平和と、そういったものと闘っていくんだと、力を貸して下さいねというふうに言いました」
Q.杉さんにとって平和っていうのはどういうものでしょうか?
「日常、今の日常。日本の日常っていうのは、世界のどこにもないような幸せの毎日だと思うんですね。その日常を地獄のようなものに変えてしまっていいのかということ、戦争を知らない、戦争体験をしていない、また理解出来ない若者たちが増えていくと非常に危険だと感じていますね。だから今の大人は、しっかりと伝えていかなきゃいけない。
当然のことなんですどね。平和はいくらお金を出しても買えないしね。いくら祈っても駄目だしみんな1人ひとりが平和を維持しなきゃいけないという精神を持たないと、あっという間に戦火になると思う。その怖さをみんな分かっていない」
また杉さんは、56年前に長崎で出会った被爆者で、足にケロイドの痕が残る女性を探しています。
今年4月には、その女性が働いていた飲食店があったと記憶する大浦天主堂周辺を探し歩きましたが、決め手となる情報は得られませんでした。
杉良太郎さん:
「多分、年齢が自分より2つか3つぐらい上かなという感じは受けている。当時の記憶ですから、なかなか難しいことかなあ」
杉さんは引き続き、この女性を捜しています。情報は、所属事務所「杉友」の新原さんまで。
メールアドレス:shimbara@r-sugi.jp