長崎市出身のノーベル文学賞作家、カズオ・イシグロさんの小説を原作とした映画「遠い山なみの光」の公開を記念して、映画のモデルにもなった長崎の原風景を体感するイベントが始まりました。
映画に登場する団地のモデルとなった長崎市魚の町の「旧県営魚の町団地」では、映画のシーンのパネルや、団地の元住民から提供された写真などを展示しています。
映画「遠い山なみの光」は、被爆後間もない長崎と1980年代のイギリスが舞台。イシグロさんが生まれ、暮らした1950年代の長崎の原風景を体感してもらおうと、1949年に建設された国内最古の鉄筋コンクリート造公営住宅の一つ「魚の町団地」の見学ツアーが企画されました。
一室の間取りは6畳と8畳の和室に、台所とトイレ。料理を運びやすいよう台所と和室をつなげる「配膳窓」は、映画に登場する団地にも再現されています。
ココトト合同会社代表社員・田中伸明一級建築士:
「ここから劇中では広瀬すずさんだったりが料理を提供するだとかそういう場面が見られますのでそれをなり切ってやってもらうだとか、映画を見てフーンと思うんと思うんですけどそれを実際にその時から建ってる建物の暮らしとか想像を膨らませる場所になればなと」
イベントは入場無料で、見学ツアーは一人500円です。旧魚の町団地をリノベーションし今年4月にオープンした交流拠点施設「魚ん町+」で25日から31日(日)まで。9月5日の映画公開後、9月12日(金)から15日(月)にも開催します。(見学ツアーは料金500円(中学生以下無料)1日4回所要時間約30~45分、定員各回先着10人まで)