県内の戦争遺構や廃墟に光を当てた写真展が国の重要文化財の針尾送信所で開かれています。3基の無線塔がそびえ立ちます。会場は、旧日本海軍が大正11年(1922年)に建設した旧佐世保無線電信所=針尾送信所の電信室です。県内の戦争遺構や廃墟となった施設などの写真60点を展示しています。俵ヶ浦半島で敵艦を監視していた丸出山観測所跡や崎戸町に残る炭鉱の施設跡と廃船、国の重要文化財の針尾無線塔とその内部など。「佐世保廃墟倶楽部」という市民カメラマンのグループ11人が撮影したもので、戦争の歴史や平和の大切さなどを感じながら、施設の雰囲気を体感できます。佐世保廃墟写真倶楽部の北村進吾さんは「廃墟というと暗いイメージをお持ちの方が多いと思います。実際は光が入ったり、自然をまとったりとすごく素敵な美しい面を持っていてその点を皆さんに知ってもらいたい」と語ります。観覧は無料で、会期は12日(日)までです。