大雨の影響で雨漏りが確認され、11日午後から休館した長崎原爆資料館で、展示中の被爆資料1点に影響があったと長崎市が発表しました。
原爆資料館は11日、雨の影響で、地下1階「いこいの広場」付近や、地下2階の「展示室」まで雨水が流れ込んだため、客の安全や被爆資料の保護のため11日午後から休館していました。
市が展示物への影響を調べたところ、地下2階に展示していた高さ146センチ、幅120センチ、厚さ5センチの被爆資料「焦げた板壁に残ったこの葉の影」1点が天井から漏れ伝わった雨水の影響で少し濡れていることが確認されました。市は「湿度を調整して自然乾燥させ、その後も影響があれば対応を考える」としています。
原爆資料館では、この被爆資料を展示している「熱線による被害」コーナーの一部を除き、12日午後1時から入館を再開しました。
市の職員らは「いこいの広場」の横に位置する植込みの土が排水溝にたまり、あふれた水が館内に流れ込んだ可能性があるとして現場を確認し、原因を調べています。