長崎市の24時間雨量が8月の観測史上最大の259.5ミリに達し、各地で崖崩れが相次ぎました。
宇佐美武史記者:
「長崎市三川町です、法面の土砂が崩れ、建物の壁に土砂が流れ込んでいます。大木も見えます」
住民:
「音がしたんでドーンとですね。木と土砂が下に降りてきてるような状態」
気象庁は11日夜遅くから12日朝にかけて、県内で線状降水帯が発生する恐れがあると発表しました。線状降水帯の発生はありませんでしたが、24時間雨量は、長崎で8月の観測史上最大の259.5ミリに達したほか、島原で226ミリ、対馬市厳原で180ミリなどにのぼりました。
8日の降り始めから12日午前10時までの総雨量は雲仙岳で490.5ミリ、壱岐市芦辺で465ミリ、長崎市南山手町で379.5ミリ、対馬市厳原で345.5ミリなどにのぼっています。
12日午前7時19分、長崎市金堀町の住人から、「家の裏の崖が崩れて土砂が外壁に接触している」と消防に通報がありました。
崖は幅約3メートル、高さ約3メートルにわたって崩れ、直径30センチほどの岩も家の側に落下しているのが確認されました。この崖崩れによる住居への被害はなく、けがをした人はいません。
県内に出されていた警報はほぼ注意報に切り替わりましたが、現在も対馬市下対馬に大雨警報が継続中です。
長崎地方気象台はこれまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあるとして警戒を呼び掛けています。