アメリカ大使館は、被爆80年の8月9日の平和祈念式典に、アメリカのジョージ・グラス駐日大使が参列すると発表しました。
グラス大使は「内省と追悼という節目の年に、アメリカ政府を代表して広島と長崎の平和式典に出席できることを光栄に思います。広島・長崎の人々と両市民の平和と希望のメッセージは、和解の力を永続的に思い起こさせてくれます。80年前、アメリカと日本は憎しみ合い、敵対していました。今では固い絆で結ばれた同盟国として、共に未来を見据えています。私たちは可能性という希望を胸に、世界の自由・平和・前進のための灯台となるパートナーシップを築いてきました」とコメントを発表しました。
式典への参加は就任後初めてです。去年の式典はラーム・エマニュエル前大使が長崎市がイスラエルを招待しなかったことを理由に欠席していました。
被爆80年の平和式典には、現時点で、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、インド、イスラエルの核保有国6カ国を含む過去最多102の国と地域・EUの代表が参列する予定で、中国が調整中としています。
このほか、2017年にノーベル平和賞を受賞したICAN(国際NGO・核兵器廃絶国際キャンペーン)のメリッサ・パーク事務局長が、初めて参列します。
パーク氏は、「被爆者の生涯で最後に核兵器が撤廃されることを核保有国が実現するべきだとして、日本に来る予定です」とコメントしています。
また、日本政府は4日、石破総理が広島・長崎の式典に参列すると発表しました。