イスラエルとの紛争が続くパレスチナのワリード・シアム大使は8日午前、長崎市で講演しました。
駐日パレスチナ常駐総代表部 ワリード・シアム大使:
「パレスチナ人として、私たちは長崎と心を一つにします。なぜなら、長崎は希望のメッセージを持ち、破壊と人権侵害の意味を知っているからです」
イスラエルとの衝突が始まった2023年10月以降、パレスチナ側の死者は6万人を超えました。飢餓も深刻化し、死者は増え続けています。
駐日パレスチナ常駐総代表部 ワリード・シアム大使:
「イスラエルはこれまでも長崎や広島に来ているのに、式典の精神を理解していません。それは戦争を止めることです。しかし彼らは学んでいないし耳を傾けていません。彼らは今もガザで虐殺を続けています。彼らを招くのをやめるか、ガザでの虐殺をやめさせるべきです」
大使の考える平和とは。
駐日パレスチナ常駐総代表部 ワリード・シアム大使:
「私は人生のほとんどで平和を感じたことがありません。平和がどんなものか、本当の意味で感じてみたいと思っています。それについて聞いたことはあるし、本で読んだこともありますが、心の中で感じたことはありません。だから、いつの日か、私たちパレスチナ人が本当に平和を感じ、平和の中で生きられる日が来ることを願っています。ただ平和について聞いたり、話したりするだけではなく」