6日、広島は被爆から80年の原爆の日を迎えました。被爆地長崎からも、祈りが捧げられました。
平和記念式典で松井広島市長は「私たち市民は決して諦めることなく、真に平和な世界の実現に向けて核兵器廃絶への思いを市民社会の総意にしていかなければならない」と訴えました。
一発で約14万人の命を奪った広島原爆。炸裂した午前8時15分、長崎市の原爆落下中心地では、訪れた人たちが黙とうを捧げました。
長崎大学3年(沖縄出身) 花城陽樹さん(21):
「80年という節目の年でもありますし私自身、平和活動しているので一種の『責任』と思っているので8時15分にここに足を運びました」
長崎大学3年(山口出身)市原好夏さん(20):
「起きてしまった出来事は変えられないので、私たちに出来ることは平和の思いをもってそれを風化させない、そして私自身も学び続けることが大事だと思っています」
被爆者 川野浩一さん(85):
「あの日を思い起こして三度こういうことがないように、悲惨な体験を私たちはしているわけですから。なんとかして戦争も核もない世界をつくっていかなければならない、一日も早いその日を待ち望みたい、自分たちも最後の努力をしたい」
厚生労働省によりますと、今年3月末時点で全国で被爆者健康手帳を持つ人は9万9130人で、初めて10万人を下回りました。平均年齢は86.13歳で前の年から0.55歳上がり、高齢化が進んでいます。
長崎は3日後、被爆から80年の原爆の日を迎えます。