平和祈念式典の概要が発表されました。被爆80年の今年は7月28日現在で過去最多となる101の国と地域、EUの代表者が出席する意向を示しています。
長崎市は今年、日本に大使館などを置く157すべての国と地域に「招待状」を送付。その結果、ウクライナ侵攻以降、市が招待してこなかったロシアや同盟国のベラルーシのほか去年、招待しなかったイスラエルの駐日大使らも出席する予定です。
核保有国ではロシア・イスラエルに加えイギリス、フランス、インドの5カ国が出席、アメリカと中国は調整中でパキスタンは欠席の意向を示しています。
一方、市は今年初めて国連に代表部を置く北朝鮮など38カ国に対しても、式典の開催について知らせる「案内状」を送っていましたが「出席の申し出はない」ということです。
式典の司会を務めるのは、長崎総科大附属高校の山口操さん(18)と中村美優さん(16)です。
長崎総科大附属高校3年・山口操さん(18):
「長い年月の間、平和への願い、平和への尊さを伝える思いが風化していない。海外の方も多く来ると聞いたので、そのような人たちにもきちんと心のこもった司会の進行ができればと思っています」
長崎総科大附属高校2年・中村美優さん(16):
「被爆者の方たちが『水を、水を』と求めているところを読む場面があるんですけど、今の私たちだと到底考えられないような場面も皆さんの頭に強く印象が残るように読んでいきたいなと思います」
今年、新たに奉安される原爆死没者名簿は3冊で、記されている原爆死没者の数は3167人。累計は20万1942人と初めて20万人を超えました。