長崎市は、市が所有する施設の入館料などの使用料や、行政サービスの手数料を、来年4月から見直す方針を発表しました。
34年ぶりの見直しで、観光施設の入園料は、ほぼ倍になります。対象は約200施設で、手数料は818件です。
観光客など市民以外の利用が見込まれる施設の上げ幅が大きく、グラバー園は、現行の620円から1300円と約2.1倍。史跡出島は520円から1100円に。「軍艦島(端島)」の見学は310円から650円に。長崎ペンギン水族館は520円から800円に。稲佐山スロープカーは往復500円を1000円にします。
一方、原爆資料館は被爆地 長崎の使命に鑑み、従来の200円に据え置きます。
また手数料については、窓口での各証明書などの交付は、現行の300円から400円に値上げします。コンビニ交付は窓口の混雑緩和などを目的に200円を維持します。
長崎市財政課 宮田佳和課長:
「公費を負担するということは、要は施設を使わない(市民の)皆様からの公費、負担が増えていくことになっていくので、将来世代に負担を設けないということを鑑みて、今回改定を行うと」
改定により使用料収入は2023年度と比べおよそ4億3000万円の増加、手数料収入は約3億6000万円の増加を見込んでいます。今後、原則として5年ごとに見直す方針です。
9月議会に条例案を提出し、来年4月の改定を目指します。