長崎市議会は過去最大規模の新年度予算案などを可決し、閉会しました。
一方、市民や被爆者らが松山陸上競技場での発掘調査を求めた請願は不採択となりました。
長崎市議会2月定例会は今年度補正予算や過去最大規模となる総額2413億円余りの新年度の一般会計当初予算案が可決・成立しました。
一方、被爆者ら53人が市議会に提出した請願も採決されました。
南北幹線道路の建設に伴い、市民総合プールの移設先として市が示している陸上競技場の地中には原爆死没者の遺骨や被爆遺構が埋まっているとして、発掘調査を市に求めていましたが、教育厚生委員会が不採択としていました。
その判断に対して、本会議で採決した結果、賛成多数で請願は不採択となりました。
請願人の1人・池知和恭さん:
「残念なのは残念だし遺跡は皆さんに十分に理解されていないなと。遺跡というのは言ってみれば人類を映す鏡。我々の皆さんに伝える力が小さい」
市は松山町のスポーツ施設の再配置を検討する委員会で出された意見を踏まえ26日に基本計画案を再度示すことにしています。