全国でも有数の「トビウオ」=「あご」の産地平戸市で、「平戸あご」を使った新商品の試食会が開かれました。
ずらっと並んだのは、昨年度、1年をかけて開発された「平戸あご」を使った新商品の15品。今回、新たに決定した「平戸あごブランドロゴマーク」とともに黒田市長や関係者にお披露目されました。
市や観光協会などでつくる「平戸あごブランド推進協議会」は、「平戸あご」を全国的なブランドへと成長させるため、統一ロゴを定め、商品開発とPRの強化を図っています。
宝亀かまぼこ店が開発した「平戸焼あごだしちゃん天(税込み540円)」。焼あごだしを加えた白身魚のすり身に、長崎名物ちゃんぽんの具材を練り込み、川内かまぼこの製法で作りあげました。
中嶋航大記者:
「すでにかなりあごの香りがしています。ちゃんぽん麺だったりきくらげだったり、色んな具材が入っているので食感もあっておいしいです」
宝亀かまぼこ店 宝亀綾美さん:
「焼あごだしですり身の香ばしさや、あごの風味が高くなって私どももびっくりしています。お酒のお供に1つ加えていただきたいです」
続いては、平戸観光協会が開発した新商品。一見すると普通のキーマカレーですが、実は、肉を一切使わず、「あごの身」だけで作ったキーマカレー。その名も「あごのみキーマカレー(税込み1080円)」です。
平戸観光協会 山口朋美さん:
「魚が苦手な方でもおいしく食べてもらえるような味付けにこだわって作りました。あごは脂が少ないので、くどくなくて食べやすい何杯でも食べられるキーマカレーになっています」
このほかにも、あごの切り身を乗せた「あごピザ」や、「あごリゾット」など新商品のジャンルは様々です。
平戸市 黒田成彦市長:
「あごだしは全国に名前が広がっていますが、平戸市の特産品で伝統食の応用でこんなにバリエーションのある食べ物があると『あごの聖地』となると非常にうれしいです」
「平戸あごブランド推進協議会」は、今後も商品販路の拡大や、「あご」を売りにした観光施策を進める方針です。