長崎県にある21の市や町のディープな情報を発掘する「21市町ジモトたび2nd」。「テレビ初出し情報」を取材するのがルールです。2回目は平戸市で、情報を集めます。
地元住民の憩いの場「平戸港交流広場」で聞き込み開始。ベンチでくつろぐおばあちゃん2人が教えてくれたのは・・・
「隠れたちゃんぽん屋」。地元民でないと見つけられないちゃんぽん屋さんがあるそうです。お店の名前はわかりません。
教えられた通りに進んでいくと・・・看板に「ちゃんぽん」の文字は、ありますが「京染め」の文字も・・・
不思議に思いながら近づくと、まぎれもなくちゃんぽん屋さんです。
「元祖海鮮ちゃんぽん 平戸」。風情のある外観からは、想像できません。確かに「隠れたちゃんぽん屋」です。
昔は呉服店だったという建物は、中も落ち着きのある和室です。
オーナーの山田壽壽子さんが実家を活用して、去年7月にオープンしました。
「海鮮ちゃんぽん」(1,200円)をいただきます。
ホタテにエビ、アサリなど海の幸がたっぷりです。
麺は、唐あくを使ったちゃんぽん麺。長崎市から取り寄せています。
ラードを一切使わず、鶏ガラなどのスープで煮込んでいます。
山田さんは、ちゃんぽん屋を始めて38年目です。京都で12年、そしてMR松浦鉄道の「たびら平戸口駅」で営業していました。
地元での評判も納得。ニューオープンながら老舗の味を提供するちゃんぽん屋でした。
元祖海鮮ちゃんぽん 平戸
住所 平戸市浦の町680-1
電話 0950-23-2282
営業 11:00〜14:00
休み 土曜
とっておきの情報があるということで、平戸市観光課の藤田真帆さんのもとへ。
なんと「世界初のネタ」があるといいます。
「アルベルゴ・ディフーゾ」という市を挙げて力を入れているという取り組みを紹介いただきました。
イタリア語で「アルベルゴ」は「宿」、「ディフーゾ」は「分散された」という意味です。地域に分散された未活用の建物、空き家、空き店舗を改修・活用して町全体をひとつのホテルに見立てるイタリア発祥の取り組みだそうです。
平戸市では、2年前から整備を始め、6月初めに宿泊施設やレストランなど6店舗をお披露目しました。
歴史ある町の散策をより楽しめるようになりました。
自治体が「アルベルゴ・ディフーゾタウン」として認定されるのは、平戸市が世界初ということです。
「アルベルゴ・ディフーゾ」の施設として整備した建物のひとつを案内してもらいました。
「The 曜 Terrace(テラス)」は、江戸時代に建てられた米蔵を活用した建物で、中央は「アルベルゴ・ディフーゾ」の総合受付、両側がメゾネットタイプの宿泊施設になっています。
内部は古い柱や梁を活かしていて、趣を感じます。
宿泊は、1日2組限定。1部屋(2人宿泊の場合※素泊まりだけ)56,880円~ オープン記念 6月30日までの予約(web限定)で半額に
「The 曜 Terrace」の山口朋美さんにおすすめテイクアウトグルメを紹介してもらいました。
「かすてらソフトクリーム」(500円)は、トッピングでざらめが入っています。
「恋するもなかアイス」(400円)は、賞味期限は10秒。
もなかのパリパリ食感を楽しんでもらうために「賞味期限10秒」だそうです。
でも10秒過ぎても、もなかがアイスを吸ってモチモチ食感でやっぱりおいしいのでご安心を。
そして一番のおすすめが「平戸ごちゃづけ」(600円)です。
あご出汁おにぎり、平戸なつ香鯛、あごの身100%のそぼろなど平戸名物をごちゃまぜにしたお茶漬けです。
平戸観光の新スポットとして人気を集めそうです。
「The 曜 Terrace(テラス)」
住所 平戸市浦の町757
営業 10:00~17:00(カフェは16:00まで)
休み 火曜・水曜
お散歩中の保育士さんにインタビューすると思わず盛り上がり
こども園についていくことに
平戸市鏡川町の「みのりこども園」は仏教系のこども園で、お寺に隣接しています。
ちょうど園児たちは、瑞雲寺の本堂で「法要」の時間でした。
瑞雲寺の副住職で、副園長の西村宗玲さんによると平日は毎朝、3歳以上の園児は般若心経を唱え、法要にふれる時間があるそうです。
瑞雲寺は、約700年の歴史があるお寺で、平戸の観光名所「寺院と教会の見える風景」でも知られています。
寺の向こうに見えるツリーハウスについて聞いてみると・・・
西村副住職
「G・Tです」
西村副住職
「学童の土地」
なんとG・Tとは、「みのりこども園」が運営する学童保育の敷地のことでした。楽しい副園長と保育士さんのいるこども園でした。
瑞雲寺
住所 平戸市鏡川町256
「みのりこども園」の保育士さんに教えてもらったカフェ「マメルクコーヒー」に向かいます。
残念ながら定休日でした。
後日、スタッフがうかがいました。緑と木々に囲まれて素敵な店内でした。
オーナーの杉山稔典さんが、平戸の人に自家焙煎の美味しいコーヒーを飲んでもらいたいと12年前にオープンしました。
店のメンテナンスのため、7月末までは週末だけの営業です。
マルメクコ―ヒー
住所 平戸市鏡川町308-4
電話 0950-23-8225
営業 9:30~19:00(金曜・土曜)
8:00~17:00(日曜)
休み 月~木 ※8月以降は定休日が変わります
もうひとつ保育士さんに教えてもらった「なかよし広場」。崎方公園にあり、園児さんの散歩コースになっているそうです。
遊具もある広場の奥には、バラ園がありました。ANJINローズガーデン。
2020年にオープンしたバラ園で、季節には約50種300本のバラが楽しめます。
見頃の5月は過ぎていましたが、とても素敵なバラ園でした。
崎方公園(なかよし広場・ANJINローズガーデン)
住所 平戸市大久保町
ここまで「テレビ初出し」情報に出会っていませんでしたが、実は「The 曜 Terrace」の山口さんにとっておきの情報を教えてもらっていました。
平戸市川内町の「お菓子とパンの店 かきのき」。
福岡の有名ケーキ店で修業した柿本大吾さんが今年2月にオープンしました。
この日は定休日だったのですが、山口さんからの連絡で店を開けてくださったそうです。ありがとうございます。
ケーキのほかパンも焼いています。パンは80円~180円。いまどき良心的な価格です。
地域の子どもたちが買いに来ることもあるので、買いやすい値段を目指しているそうです。
そして、全国各地のプリンを食べ歩いたという「The 曜 Terrace」の山口さんが、一番おいしかったと推薦したのがこの「かきのきプリン」(140円)です。
子どもから大人までおいしく食べられる素材の配合を追求したそうです。湯葉のようなとろみがあります。
蒸し焼きにしているからこその柔らかさ、食べてみるとクリーミーさに驚かされます。
卵のあじわいもしっかり。
店内には、柿本さんが配合にごだわった商品の数々が・・・
「塩とクルミのパクっと!クッキー」(300円)は、絶妙な塩加減で人気なんです。
そして柿本さんの一番のおススメが、「平戸モダン」(150円)。
やはり「配合」にこだわっています。
マドレーヌの中に白あんと自家製のキャラメルを練り込んでいるんです。昔ながらの形に「モダンな味」を目指した工夫です。
「かきのき」は、柿本さんの実家に店を構えています。実家は、3代続く平戸名物の川内かまぼこの製造所、「柿本蒲鉾店」です。
店同士が廊下でつながっているということで・・かまぼこを試食させていただきました。
「かきのき」でも川内蒲鉾を買うことができます。
やっと出会った「テレビ初出し」、みなさんのおかげで、ノルマ達成できました。
お菓子とパンの店 かきのき
住所 平戸市川内町966-1
営業 8:00~17:00
休み 月曜・水曜・日曜
駐車場 あり