26日(土)から2日間、長崎スタジアムシティ・ハピネスアリーナで初めて開かれる歌舞伎舞踊特別公演を前に、出演する片岡愛之助さんがNCCを訪れ、公演の魅力を語りました。「長崎ならではの楽しみ方」も。
袴姿でNCCを訪れた片岡愛之助さん。公演のPRで長崎市内を回りながら、名物の皿うどんを堪能したそうです。
片岡愛之助さん:
「いつものようにお酢掛けて食べようとしたら、実はソースをかけて頂くんですよと言われて、ソース!?びっくりして、おいしいのかなと。これまたおいしい。びっくりしました」
歌舞伎公演の舞台はすり鉢状の観客席が2000席のハピネスアリーナ。ここだけの特別な演出も見所です。
片岡愛之助さん:
「いろんな所に出たり引っ込んだりするんですけど、どこに僕が出てくるかですよね。特別公演のために作った衣装もあるので、長崎ならではのものを見ていただきたい、長崎から発信したいみたいな思いで持って来させていただいて、作らせていただいた」
愛之助さんが主演を務める演目「蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」は、物の怪「蜘蛛の精」が小姓や太鼓持ちなど次々に姿を変えて源頼光に忍び寄るストーリー。「蜘蛛の精」を演じる愛之助さんは早変わりで一人五役を踊り分けます。
片岡愛之助さん:
「蜘蛛が化けているので、ふとした時にふっと鋭い表情になって、危ない危ないばれちゃいけないみたいな仕草を時々する。そういうところを見逃さずに見ていただきたい」
片岡愛之助さん:
「歌舞伎はどんなイメージですか?」
佐藤綾子アナウンサー:
「日本の伝統文化、そして少し敷居が高い」
片岡愛之助さん:
「ですよね、よく言われるんですけど、全然敷居高いことないんですよ。みんなの普通の娯楽なんです。今でいうところのテレビを見る、映画を見ると同じことなんですよね。何も気取らずリラックスして」
観客にも「参加してほしい」と話す愛之助さんに、歌舞伎の楽しみ方を聞いてみると、長崎ならではの楽しみ方のヒントが見つかりました。
片岡愛之助さん:
「僕ならうちは片岡家で『松嶋屋』と申しまして、屋号というのがありまして『松嶋屋!』と声をかけて、向こうから声をかけて下さるんで『大向こう』というんですけど、恐らくこの長崎に大向こうさんいらっしゃらないと思うんですよね。だからこの番組見ていただいた方は勇気を出して僕が出てきたら『松嶋屋!』と声をかけていただければ、(中村)壱太郎さんなら『成駒屋!』と声をかけていただいたら元気出ますし、皆さん盛り上がると思う」
佐藤アナ:
「長崎には長崎くんちというお祭りがありまして、そこでは演技に対して観客の方がモッテコーイとか」
片岡愛之助さん:
「モッテコイってなんですか?どういうことですか?」
佐藤アナ:「モッテコーイっていうのはアンコールという意味で、ヨイヤー=いいぞっ、ていうのを観客がどんどん声をかけて盛り上がっていくお祭りがある」
片岡愛之助さん:
「これいいかもね。モッテコーイ言うてほしいですね。じゃあ長崎の方、得意かもしれませんね。だとすれば長崎の方独特の声を掛けていただきたいですね、僕らとしたらね」
公演は26日、27日それぞれ2回ずつ。チケットはスタジアムシティのアプリや各種プレイガイドなどで販売しています。