5月1日で開港から50年です。長崎空港で2つの記念セレモニーが開かれ、この日に合わせて人気のキャラクターが描かれた特別機もやって来ました。
長崎空港は、大村湾に浮かぶ周囲7キロほどの箕島を埋め立て、1972年から約3年の建設工事を経て、1975年5月1日に世界初の海上空港として開港しました。
1日に行われた記念セレモニーには、県の関係者や元島民など約50人が出席しました。
馬場裕子副知事:
「海外と長崎が直行便で結ばれることで、県内に多大な経済効果が期待されます。長崎空港と上海及びソウルを結ぶ2つの路線の利用促進に加え、長崎空港の更なる利用拡大に向けて新規路線誘致に最大限取り組んでまいります」
現在、長崎空港は本土と離島を結ぶ路線を含めた国内9路線と、上海、ソウル便の国際2路線を合わせた11の定期航路を運航しています。旅客数は、過去最多だった2018年度に326万9千人、翌19年度は315万9千人を記録しました。しかし新型コロナの感染が拡大した2020年度は88万9千人まで激減しましたが、収束に伴い増加に転じ、昨年度の旅客数は2023年度を20万人上回る306万5040人となりました。コロナ禍前の2019年度以来5年ぶりに300万人台を突破しました。
記念セレモニーでは、10年前の開港40周年を記念して埋めたタイムカプセルが開封され、大村市の上野さん親子に写真と手紙が返却されました。また元島民で大村市に住む箕島会会長の山口敏實さんも出席し、50周年を祝いました。
箕島会・山口敏實会長(73):
「50年経ったんだなと。用地提供に携わったのでいい方向に空港の運営が進んでいけばいいなと思いました」
長崎空港ビルディングは「長崎空港のポテンシャルはある。今後は利用客を増やすだけでなく文化の発信にも取り組みたい」と期待を示しました。
開港セレモニーに先立ってJAL日本航空が長崎ー東京(羽田)線の就航50周年の記念イベントを開きました。JALは1975年5月1日長崎ー東京(羽田)線に初めて直行便を就航しました。50年前は1日1往復でしたが、現在は6往復に増えました。
記念イベントでは、長崎を午後0時50分発の便を利用する搭乗客に就航50周年を記念したフライトタグや記念シール、ちゃんぽんのカップ麺などがプレゼントされました。
JAL日本航空・猿渡美穂執行役員九州支社長:
「私自身も学生時代に過ごした長崎で50年を迎えるセレモニーを行われたことに感激しています。観光客も多い長崎のですので、インバウンドの方を含め観光、仕事、関係人口の創出に努めてまいりたい」
搭乗客はJALの社員らに見送られ、今年3月に就航した大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」とアニメキャラクター「ガンダム」が描かれた特別機で東京へ旅立ちました。