人や物の移動が増える年末年始を前に、長崎税関は、不正薬物などの密輸やテロを水際で防ぐ特別警戒を始めました。
長崎税関・正海伸幸税関長:
「年末は物流が活発化する時期であり、これらに便乗した密輸事犯が増加する懸念があることから、更に水際取り締まりを強化します」
出動式には、職員31人と麻薬探知犬2頭が参加しました。
今年上半期、長崎税関が摘発した密輸事件は計12件で、前年同期の倍に増えました。内訳は、不正薬物が覚醒剤1件、大麻2件、麻薬1件の計4件。無許可の輸入が金4件、ワイン1件、たばこ3件の計8件です。
長崎税関・正海伸幸税関長:
「全国の税関で見ますと1トンを超えている不正薬物の摘発は既に8年連続で、今年の上半期でもう1.3トンとなって1トンを超えていますので9年連続となっておりまして、極めて深刻な状況と考えています。国民の安全・安心を確保するという信念を持って、全職員一丸となって全力で取り締まりに取り組んでまいりたいと考えております」
年末特別警戒は、13日(金)まで実施されます。