16年前、大村市で内縁関係の女性を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で、遺体が見つかった資材置き場の所有者の証人尋問が行われました。
起訴状などによりますと、住所不定・無職の馬場恒典被告(74)は、2009年4月ごろから6月ごろ、大村市で同居していた内縁の松永千賀子さん(当時48歳から49歳)の頭などを鈍器のようなもので複数回殴り、殺害した罪に問われています。
馬場被告は「殺していない」と全面的に否認し無罪を主張しています。
19日の証人尋問では、2018年に遺体が見つかったプレハブ倉庫の土地を所有する男性が証言台に立ち「松永さんが殺害された2009年にプレハブ倉庫を設置したあと、資材置き場に立ち寄った際、被告が何かを燃やしていた」「後日、見に行ったらベッドや布団、毛布の燃え跡だった」と証言しました。
検察側は「血痕がついたマットレスを焼却していた」と主張していますが、男性は「血痕はなかった」と証言しました。
20日も証人尋問が行われます。