小学校のテストでほとんど採点をせず、通知表に評価を反映していませんでした。県教委は、長崎市立小学校の教諭を17日付で懲戒処分にしました。
県義務教育課・熊本崇人事管理監:
「3月末に、当該教諭が担任をしている学級の保護者の方からテストの返却が少ないという連絡が学校にあり、発覚しました」
長崎市立小学校の46歳の女性教諭は、去年6月から今年3月までの10カ月間、自身が担任を務める3年生のテストでほとんど採点をせず、結果を通知表に反映することを怠りました。その結果、クラスの約30人のうち、大多数の児童の通知表の成績に誤りが生じ、学校は今年4月に通知表を訂正しました。
県教委は17日付で教諭を「戒告」の懲戒処分にしました。
女性教諭は「授業の進捗管理ができず、テストの採点や返却に時間を割くことができなかった。子どもたちに先生を信じられない気持ちにさせてしまった。同僚や管理職にも迷惑をかけてしまい申し訳ない」と話しているということです。現在は該当学年以外の学年の担任をしています。
また当時、教諭を管理監督する立場にあった58歳の男性校長も「戒告」の懲戒処分を受けました。
県教委は、「教育関係者が総力を挙げて不祥事の根絶に全力で取り組んでいる中、このような事案が発生し、大変重く受け止めている。服務規律の徹底を図り、信頼回復に努めていきたい」としています。