若手パティシエらが腕を競う県洋菓子コンテストが開かれました。技術と情熱が込められた自慢のお菓子が並びます。
県洋菓子コンテストは若手パティシエの成長を願い県洋菓子協会が毎年開催しています。ムースで美しさとおいしさを追及する「グランガトー部門」など、8つの部門に71作品が出品されました。
飴やチョコレートを使って美しさを表現する「ピエスアーティスティック部門」で金賞に輝いたのはパティスリー・サン・ミシェルの萩田智美さん(56)。「シュガークラフト」という砂糖菓子で、パステルカラーの繊細な装飾と、本物と見紛うほど精巧なアジサイやユリなどの花を表現しました。
サン・ミシェル 萩田智美さん(56):
「細く絞ってあるエクステンションっていうんですけど、これがやっぱり湿気で一度壊れてしまったんですよね。湿度調整しながら作っていきました」
製作期間は約2カ月。去年のグランプリに続き2年連続の受賞です。
サン・ミシェル 萩田智美さん:
「自分の力をつけるための作品作りなので、毎回チャレンジしようと思っています」
今年のグランプリに輝いたのは、ハウステンボス入社4年目のパティシエ、中津川晴香さん(25)。「ワルツ」を楽しそうに踊る女性をチョコレートで表現しました。
ハウステンボス・中津川晴香さん(25):
「私が大学時代に競技ダンスを少しやっていたので踊っている作品を作りたいなって作りました。メインの女性の表情がすごく大変で、どうしたら楽しそうな表情になるかなっていうのを何回も作り直しました」
審査員からは「全体のボリュームから手間のかけ方がわかり、難易度の高い『人物』に挑戦していてバランスもよいところ」などが評価されました。中津川さんは「グランガトー部門」でも金賞を受賞し、10月に東京で開かれる国内最大級の洋菓子コンテスト「ジャパンケーキショー」にも意欲を見せています。
ハウステンボス・中津川晴香さん:
「特別な日を何か特別な彩りを与えられるような素敵なお菓子を作れたらと思います」
また、今年は9月に開催される「ながさきピース文化祭」と共同で、県産食材を使ったスイーツを審査する部門が新設されました。県産みかんを使ったケーキなど4作品が金賞を受賞し、受賞作は長崎電気軌道、島原鉄道、松浦鉄道のスイーツトレインで提供されます。