被爆80年の今年、核兵器廃絶と平和な世界の実現を求める署名を国連に届ける長崎の高校生平和大使が意気込みを語りました。
第28代高校生平和大使は18都道府県から24人が選ばれました。県内からは2人です。
長崎日大高校2年のイェ・ソジさん16歳。両親とも韓国人で、韓国で生まれてすぐ0歳で来日し、日本で育ちました。大村市立松原小学校時代の平和学習で被爆者の声を聞いたことが応募のきっかけです。
長崎日大高校2年・イェ・ソジさん(16):
「平和への思いや被爆者の声、記憶を伝えると同時に、平和への未来を築くという役割を精一杯頑張っていきたいと思います」
もう一人は、長崎南山高校の2年生で被爆3世の高田健士郎さん17歳。母方の祖父が長崎市鳴滝で被爆しました。去年オーストラリアに10カ月間、留学した際、広島長崎の原爆の惨状を知らない人が多いことに衝撃を受けて応募しました。
長崎南山高校2年・高田健士郎さん(17):
「何か平和に対して無力感を感じている人であったり、平和に対して無関心である自分の身近な人が何か行動を起こすきっかけになれればいいなと思っています」
高校生平和大使は、2001年から去年までに計272万3142筆の署名を国連に提出しています。今年は9月2日に国連欧州本部を訪れ、この1年集めた署名数の目録を提出する予定です。