4月に長崎市の国道を酒や睡眠薬を飲んだ状態で車を運転し、タクシーに追突。運転手ら5人にけがをさせ、現場から逃走したとして危険運転致傷などの罪に問われた男の初公判が長崎地方裁判所で開かれました。検察は懲役3年を求刑しました。
長崎市江平1丁目の塗装工 川本圭亮被告(48)は起訴内容を認めました。
検察は、川本被告が事故を起こした4月7日、自宅で缶チューハイ3本と睡眠薬を飲んで寝たあと数分で起き、たばこを買いに車でコンビニへ向かっていた際、信号待ちで停車中のタクシーに時速60キロで追突。タクシーの運転手や乗客合わせて5人に首のねん挫などを負わせて逃走し、そのあとも対向車線にはみ出し、車3台に接触する事故を起こしていたとしています。
その上で「被害者の生命、身体の安全を軽視する危険なもので、悪質」などとして懲役3年を求刑しました。
一方、弁護側は「被告はアルコールと睡眠薬を同時に服用することのリスクを知らなかった」などとして執行猶予付きの判決を求め、裁判は結審しました。判決は26日に言い渡されます。