去年6月、松浦市のコンビニエンスストアで起きた強盗殺人未遂事件の裁判員裁判で、長崎地裁は、被告の30歳の男に懲役19年の実刑判決を言い渡しました。
判決によりますと住所不定の元建設作業員、川端健太郎被告(30)は去年6月、松浦市御厨町のコンビニエンスストアで、男性店員や男性客をバールで殴るなどして重傷を負わせ、店や客から合わせて6万円余りを奪って逃げました。
判決で太田寅彦裁判長は「犯行態様は極めて危険かつ悪質」「ギャンブルで給料を使い切り金に困って犯行に及んだ動機に酌むべき点は乏しい」などとして、懲役22年の求刑に対し、懲役19年の実刑を言い渡しました。弁護側は「控訴するつもりはない」としています。
被害者の1人で、視力障害の後遺症が残った当時48歳の男性店員は、裁判後、川端被告に損害賠償を求める申し立てをしました。