被爆から80年となる今年8月9日、長崎平和祈念式典で奉安する原爆死没者名簿の「筆耕」が始まりました。
去年8月以降に亡くなった死没者の氏名と死没年月日を一筆一筆、丁寧に書き入れます。「筆耕」を担当するのは被爆2世の森田孝子さん(77)。2002年度から筆耕を始め、今年で24年目です。
森田孝子さん(77):
「お一人お一人心を込めてどうぞ安らかにお休み下さいという気持ちで毎年書かせていただいていますけど、毎年重ねるごとに継承の大切さを強く感じます」
1日におよそ120人から150人分、8月5日までにおよそ3300人分を記入する予定です。原爆死没者名簿は去年までに203冊、19万8890人分が奉安されています。