6月2日(月)大村市で行われたソフトボール女子の決勝は、延長戦にもつれる、熱戦となりました。
4月の春季大会を制し、29年ぶりの県高総体優勝を目指す向陽と、去年秋の県新人大会と、全国選抜県予選を制し、県内3冠を目指す長崎商業の対戦です。
小雨が降る中、両チームのエースが力投を見せます。
長崎商業は隈部。
球威のあるストレートを軸に、チェンジアップを織り交ぜながら、凡打の山を築きます。
一方の向陽は柏木。
気持ちの入った真っすぐと、変化の鋭いライズボールで5回まで2塁を踏ませぬ好投を見せます。
0行進が続く、締まった試合は、7回が終わって両チーム無得点、延長戦に入ります。
8回表、ノーアウト2塁から始まるタイブレーク。
長崎商業は内野ゴロで、1アウト3塁と、先制のチャンスを迎えると…
バッターは、1番・中村ひかり!
しかし、ショートゴロに倒れ3塁ランナーは還れず。
続くバッターもフライに倒れ、長崎商業、先制点を奪うことができません。
するとそのウラ、向陽は、この回先頭の3番・山辺!
フィルダースチョイスで、ノーアウト1塁3塁と、チャンスを広げます。
4番・柏木は申告敬遠で、すべての塁が埋まると、打席には、この試合ノーヒットの、5番・山口。
向陽・山口結叶選手:
「絶対に打って勝つという気持ちで打席に立ちました」
1ボールからの2球目でした!
とらえた打球は…センターオーバーとなり、3塁ランナーが生還。
向陽が延長にもつれる激戦をサヨナラで制し、29年ぶり、15回目の優勝を決めました。
向陽・山口結叶選手(サヨナラタイムリー):
「最高にうれしかったです。高校最後の高総体なので、一番いい打球を打ててよかったです。最後は仲間や先生たちに恩返しの気持ちを持つことで結果を出せた」
向陽・柏木仁美選手(8回5安打完封):
「ピンチの場面でもみんなが守ってくれて、大丈夫と声かけをしてくれたので、一生懸命全力で投げ切ることができました」
インターハイでは―
「きょうみたいなピッチングをして、たくさん三振をとって、チームに貢献できるようなピッチングをしていきたい」
向陽ソフトボール部:
「優勝したぞ!よし!」
敗れた長崎商業ー
長崎商業・安藤沙空主将:
「辛い時もチーム全員で乗り越えてきて、その辛いことを最後インターハイでみんなで楽しんでしようって言ってたけど、それが出来なくて…悔しいです」