かつての焼け野原を、花いっぱいの街に。被爆80年に向けて、街をアジサイで彩るプロジェクトが始まりました。
「ながさきあじさい12kmプロジェクト」は、被爆地域とされる爆心地からの距離にちなみ12キロ分、本数では、長崎市内の原爆死没者数にちなみ20万本のアジサイを販売し、長崎市の内外に植えるプロジェクトです。持続可能な平和活動を目指しビジネスに取り組む一般社団法人「MICHISHIRUBE」と、古里を花で彩りたいという世界的庭園デザイナーの石原和幸さんが手を取り合い、立ち上げました。
MICHISHIRUBE・田原瑞季さん:
「かつて70年間、草木も生えないと言われたこの地を、いま花で満たすことで平和と再生のメッセージを世界に、そして未来に住む長崎の人々に届けたいという思いからこのプロジェクトを開始します」
法人に対しては、その法人の所有地などに、1メートルあたり3万3000円でアジサイを販売し、植栽した長さを合算して12キロを目指します。個人に対してはプランターで販売します。三原庭園の公式LINEを登録すると、アジサイを購入することができます。
庭園デザイナー・石原和幸さん:
「ただのボランティアだけじゃつながっていかない。経済効果を生まないと何らか生むようにしないといけない。花を植えることによって長崎を活性化させる。若い人たちが今から思ってやってくれていることを誇りに思う」
28日から販売を開始し、今年中の完成を目指すということです。