県は、壱岐沖で3人が死亡した医療搬送用ヘリの事故を受けて休止していたドクターヘリの運航を30日に再開すると発表しました。
4月6日、対馬から福岡和白病院に患者を運んでいた「エス・ジー・シー佐賀航空」運航の医療搬送用ヘリが壱岐沖で不時着水し転覆。86歳の女性患者と付き添いの68歳の息子、34歳の男性医師の3人が死亡しました。
5月9日、国交省は事故機で破断が確認された「コントロール・ロッド」と呼ばれる、後部回転翼を制御する部品や、その周辺の部品に、目視では発見が難しいひび割れなどがないか検査するよう指示。県は検査のため10日から運航を休止していました。
検査の結果、部品に問題はなく、県は「機体の安全が確認された」として30日から運航を再開します。
運休中の28日までに、県の防災ヘリで5回、佐賀県のドクターヘリで8回、海上自衛隊のヘリで4回、合わせて17回患者を救急搬送したということです。