6月1日は長崎くんちの小屋入りです。今年の6つの踊町を「たぬき絵」で描いた手ぬぐいが今年も発売されます。
「たぬき絵」で知られる、画家の堤けんじさん(74)は、毎年その年の演し物をたぬきたちが演じる様子を描いた手ぬぐいを製作しています。28日午前に市役所を訪れ、鈴木長崎市長に贈呈しました。
堤けんじさん(74):
「毎年一生懸命力込めて描くんですよ。これだけはね。くんちの『心』というか、それを大事にしたいなと思っていますね」
堤さんの母校、長崎鶴洋高校で教員を務めているという縁で同席した髙橋修さん(36)と、3年生でウクライナ出身のエゴール・チュグンさん(17)。相撲部の監督と選手として取り組む2人は今年、西古川町の演し物「櫓太鼓」で、弓取式を務めます。
髙橋修さん(36):
「手ぬぐいの絵を見て、いよいよくんちの時期が迫ってきたなと。今週小屋入りもありますし、我々高総体のため、出席できないんですけど、実際この場で手ぬぐいを見られて実感が湧いてきました」
エゴール・チュグンさん(17):
「修先生みたいな弓取りをしたいと思います。いま緊張してますけど、練習頑張ります」
今年は、水引作家の吉岡規子さんと共同で作った長崎ハタのミニバタも100本限定で販売します。約10センチのハタに、今年の踊町や人気の演し物など19種類が描かれ、つり下がった花紙には、1枚1枚堤さんの直筆サインが入る予定です。
吉岡規子さん:
「歴史と伝統を踏まえた、しかも可愛らしい堤先生の絵がミックスされてとってもいいと思う」
手ぬぐいは1枚990円(税込み)、石丸文行堂各店とオンラインストアで6月上旬に発売。ハタは1本880円(税込み)で、6月1日(日)から店舗だけで販売されます。