県高総体の前哨戦、4月の県春季戦で初優勝に輝いた長崎日大女子バスケットボール部。初の県高総体優勝、そしてインターハイ出場を目指します。
3年生14人、2年生10人、1年生9人の合わせて33人で活動する長崎日大女子バスケットボール。チームのモットーは、当たり前のことを徹底してやり抜く「凡事徹底」。
4月の県春季戦では、ウインターカップ県予選と県新人戦で優勝した島原中央を準決勝で下すと(59対40)、決勝では、去年の県高総体で優勝した長崎西に56対50で競り勝ち、見事、初優勝に輝きました。
【林田佳子主将(3年)】
「すごくうれしくてまた高総体でも返り咲けるように頑張っていきたいと思います」】
エースは、キャプテンの林田佳子選手(3年)。春季戦の決勝、準決勝ではともに二桁得点をマーク。身体能力が高く、インサイドへの突破力だけでなく、スリーポイントも決めるオールラウンドプレーヤーです。
【林田佳子主将(3年)】
「自分が最後まできっかけを作りに行き続けることで点数も伸びるしそこから仲間へのパスも増やして、チームのオフェンス力も向上すると思っているので、自分がまず攻めるという意識を持って頑張っています」
もう一人のポイントゲッターは、水谷桔梗選手(3年)。春季戦の決勝では、林田選手を上回るチーム最高得点をマークし、初優勝に貢献しました。
【水谷桔梗選手(3年)】
「身を削って頑張りたいと思っているので、自分がガツガツ行ってそこからきっかけを作っていい流れを持ってくるようにしています」
チームの平均身長は、高いとは言えない158cm。ウィークポイントをストロングポイントの「機動力」に変え、全員で得点を狙います。
【吉原ひかり選手(3年)】
「誰がいま点を取れているかとか、誰が調子いいかを常に考えながらやっていて、流れが悪い時にも自分が攻めて周りの士気が上がるように頑張っていきます」
チームディフェンスとチームリバウンドを徹底し、相手のエースや背の高い選手を5人でマーク。当たり負けしないようフィジカルトレーナーの山下俊司さん指導の下、3年前からウェートトレーニングに励んでいます。
【フィジカルトレーナー・山下俊司さん】
「健全な体にしか健全な精神は宿らないと思っているので、高く跳べるとか速く動けるというのは自分の体よりも負荷をかけることによって自分の体を軽く感じられるという一つの要素になるので、そこはいつも鍛えてやっています」
【山根心鈴選手(3年)】
「背の高い人とか体格のいい人とかに付く時にしっかりファイトして相手を押し出したり、リバウンドの時にボックス(ブロック)をする力がもうめちゃくちゃついていると思います」「高総体まで突っ走っていきたいと思います」
生活面でも「凡事徹底」を貫くバスケ部。土日の練習前には、30分間、校内の掃除を部員全員で行います。
【城谷夏奈選手(3年)】
「日頃、体育館を使わせてもらっているので、学校を奇麗にして感謝を返す」
【横田遥巳選手(3年)】
「自分たちが使ってない場所でもちゃんと隅々までやったらその掃除やった分自分たちに運が出せるように、みんなで一つちゃんと決めたことをちゃんとやり通すってところはあると思います」
去年の県高総体はベスト16。去年10月のウインターカップ県予選と今年1月の県新人戦はベスト8。そして、4月の県春季戦で頂点を取った長崎日大。これまで以上に研究、分析、マークされる立場で県高総体に臨むことになります。
【吉原ひかり選手(3年)】
「相手も絶対日大を倒そうというマインドでやってくると思うので、自分たちはそれにビビらずに高総体初優勝目指して頑張っていきます」
5月18日、大分高校との練習試合では、約20点差で敗れた長崎日大。九州の強豪校と対戦し、課題も見えました。
【林田桂子主将(3年)】
「オフェンスもディフェンスにも課題が出たので、しっかり全員が自分で行くんだという意思を持ってプレーすることが大切だと思います。意見を出し合いながら擦り合わせていって、高総体までにチームの完成度を高めていけたらなと思います」
試合でのシュート確率の目標は、2ポイント50%以上、3ポイント30%以上。
就任12年目の兼頭沙樹那監督(36)も部員と心を一つに、初の県高総体優勝を目指します。
【兼頭沙樹那監督(36)】
「緊張しないとか絶対ないと思うし、不安にならないとか絶対ないと思うし、一人じゃないからチーム一丸となって、最高の舞台に立てるように頑張っていこう」
【山根心鈴選手(3年)】
「笑顔になれるように優勝をつかめるように頑張ります」
【水谷桔梗選手(3年)】
「しっかりと1本ずつ決めきって一戦一戦勝って優勝したいと思います」
【林田佳子主将(3年)】
「今までこの3年間やってきたことの集大成を出す場だと思っているので、最後全員で笑顔で最高の景色が見られたらなと思います」
5月31日(土)から始まる女子バスケットボールには46校がエントリー。4パートのトーナメントでそれぞれ勝ち上がった4つのチームが決勝リーグを行い、勝者を決めます。
県春季戦の4強、長崎日大、長崎西、島原中央、鎮西学院のほか、8強の純心女子、長崎女子、西海学園、長崎北陽台など大混戦が予想されます。
男女共に決勝リーグ最終戦は、6月3日(火)シーハットおおむらで行われます。