ゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒の6種目で競う、体操男子。
県内で男子部員が所属する体操部はわずか2校です。
これまで20回以上、インターハイに出場してきた強豪「創成館体操部」。
強みを聞くと…
創成館3年・上近絢心選手(17):
「失敗を少なく演技ができるところ」
創成館3年・稲葉啓太選手(17):
「苦手な種目とか、得意な種目が補えているところ」
去年11月の県の新人戦では、表彰台を独占。
同じ部屋で寮生活を送っている3人。仲の良さも強みです。
創成館3年・キャプテン・山下健心選手(17):
「3人でお風呂入ったりします」
(記者)
「お風呂入るの?」
「入るか~よっしゃ行くか~みたいな感じで」
創成館3年・上近絢心選手(17):
「裸の付き合いですね」
指導するのは、監督を務めて20年。
オリンピックでのコーチ経験もある山﨑芳文監督です。
それぞれの演技を細かくチェック。
2016年以来のインターハイ決勝進出を目指して、指導にも熱が入ります。
これまで長崎の体操界を引っ張ってきた創成館。
見据えるのは、高総体の、その先です。
創成館3年・上近絢心選手(17):
「完璧な演技をすれば、長崎県としてのレベルも上がってくると思うので、ライバル意識をみんなで持ってやっていきたい」
創成館3年・キャプテン・山下健心選手(17):
「自分たち3人で個人は1・2・3位をとって、圧倒的に勝ちたい」
圧倒的勝利を目指す創成館に立ち向かうのは、
県立校唯一の体操部「大村工業高校」。
部員は男女合わせて6人。
男子部員は3年生の森山琉生選手(17)と橋本永久選手(17)の2人です。
大村工業3年・森山琉生選手(17):
「技はすごいことをやっているわけではない。美しさの面で、(大村工業は)ほかの人たちよりかは魅せることが出来ているのかなって思います」
秋の新人戦・個人の部では、4位と5位に入賞。
1位から3位を独占した創成館に一歩及びませんでした。
大村工業3年・橋本永久選手(17):
「やっぱり勝ちたい」
部のモットーは「体操人たる前にまず人間たれ」。
大村工業3年・森山琉生選手(17):
「自分で考えてやるっていうことを大事に」
練習メニューや練習場も全て自分たちで管理。
6種目の通し練習を何度も重ねて、技の精度を磨いてきました。
大村工業3年・森山琉生選手(17):
「つま先まで着地まで、0.1を拾っていけるように、意識して練習するっていうのが美しさにつながっている」
キャプテンの森山琉生選手(17)は去年インターハイ初出場を果たした注目選手。
得意の倒立を生かして、インターハイ決勝の舞台を目指します。
大村工業3年・森山琉生選手(17):
「無欲でいきたい。目の前のことに集中して、勝ちとかじゃなくて、淡々と美しい演技をつなげていけるようにしていきたい」
もう一人の部員、橋本選手の目標は、インターハイ初出場。
大村工業3年・橋本永久くん(17):
「得意なのは跳馬で、自分は脚力があるので、高さが魅力。着地ひとつひとつを意識して自己ベストを出せるように頑張っていきたい
国体では、創成館とともに、長崎代表として、同じチームで戦う可能性も。
切磋琢磨するライバルであり、時には仲間にもなる関係です。
大村工業3年・森山琉生選手(17):
「お互いライバル視して、競い合ってきたところもあるので、お互い尊重してるのかなっていう感じで、仲間意識があります。お互いに高め合ってやってるなという感じ」
大村工業3年・橋本永久選手(17):
「負けられないですね」
県高総体・体操競技の決勝は6月1日(日)県立総合体育館メインアリーナで開かれます。