恋愛感情を抱かせた島原市の60代女性から現金600万円をだまし取ったとして、ベトナム国籍の男女3人が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、ベトナム国籍で東京・埼玉・愛知に住む26歳から34歳の男女3人です。
長崎県警によりますと3人は去年10月、ほかの共犯者と共謀し、SNS上で日本人男性と称して島原市の60代の女性に恋愛感情を抱かせて「1250万円を支払えば、口座の金を自由にできる。550万円はこちらが払う」などのメッセージを送りました。
その後、26歳の女がカスタマーサービス職員を装って女性の自宅を訪れ、現金600万円をだまし取った疑いが持たれています。警察は3人の認否について、認めている容疑者もいれば否認している容疑者もいるとしています。
被害者の60代の女性は、去年8月中旬ごろから容疑者グループとみられる人物からすでに2000万円以上の現金や暗号資産をだまし取られていて、警察が関連を調べています。
逮捕された3人のうち33歳と26歳の女は全国各地で発生していたほかの詐欺事件に関わっていたなどとして長崎県警と埼玉県警、山形県警が合同捜査班を設置し、すでに摘発していました。2人は日本に不法滞在していました。
合同捜査班は、今回の一連の事件は、近年急増している「匿名・流動型犯罪グループ」通称「トクリュウ」の犯行とみて余罪や共犯者を捜査しています。