三菱重工長崎造船所が建造した最新鋭の護衛艦「によど」が防衛省に引渡されました。
護衛艦「によど」は、全長133メートル、幅16.3メートル、基準排水量3900トン、もがみ型護衛艦の7番艦です。
従来の護衛艦の半数ほどの約90人の乗組員で運用できるほか、レーダーに探知されにくいステルス性の高い設計を採用。連射能力が高く、全方向対応型のミサイル垂直発射システムVLS(VerticalLaunchSystem)は、もがみ型護衛艦として初めて装備されました。総工費は建造中の8番艦「ゆうべつ」と合わせて約947億円です。
引渡式には、三菱重工長崎造船所や防衛省の関係者ら約100人が出席し、2年11カ月かけて建造した「によど」を防衛省に引き渡しました。引き続き行われた自衛隊艦旗授与式では、福田達也佐世保地方総監から海上自衛隊の自衛艦旗が渡邉大志郎艦長に授与されました。
福田達也佐世保地方総監:
「優れた各種戦能力に加え、対機雷戦の能力を持った最新鋭の護衛艦として真価を発揮することを期待します。によど初代乗組員となった諸君はその誇りと気概を持って各種訓練に励み、多様な任務を実効的に遂行し得る総合的な実力を錬成し、栄えある歴史と伝統を築いていってください」
「によど」は、広島県の海上自衛隊呉基地に配備されます。三菱重工長崎造船所では現在、もがみ型護衛艦の9番艦から12番艦までを建造しています。