美術団体「二紀会」の作品展が県美術館で始まりました。
今年で30回目を迎える「二紀会長崎支部展」。会場には油絵やアクリル画など、県内の作家たちの絵画65点が並び、個性豊かな表現で来場者を楽しませています。開催30回を記念し、二紀会長崎支部の創設に関わった故・阿野露団さんの作品をはじめ、現在、長崎で二紀会の委員を務める作家の記念企画展も開かれています。
二紀会・加野尚志委員(81):
「被爆80周年ということで私も長崎の人間の一人として、どうしても避けて通れないところがあったので、平和とかそういうものを、私なりの方法で表現したいと思って」
二紀会の委員である画家・加野尚志さん(81)の作品「浦上の丘」。
二紀会・加野尚志委員(81):
「この絵の前に来た時に、見た方が手を合わせたくなるようなそういう静寂で、そういうものを表現したいなと思って」
去年5月に制作を始め、約5か月かけて完成しました。
二紀会・加野尚志委員(81):
「表面だって被爆の恐ろしさとか残酷さとかそういうものを絵の表面に描くのではなくて、その内側にそういうものを秘めて感じていただければ」
二紀会の長崎支部長を務める画家の柏本龍太さん(51)の作品も展示されています。
二紀会・柏本龍太長崎支部長(51):
「若い人もまずは見ていただいて、その中で私も描きたいなという人がいらっしゃったら一緒に参加していただきたい」
「二紀会長崎支部展」は県美術館で25日(日)まで開催しています。入場は無料です。