町発注の公共工事をめぐる官製談合事件で町長が逮捕・起訴され辞職した北松・佐々町で、先週、副町長を辞職した中村義治さん(66)が来月の町長選に出馬する意向を表明しました。
佐々町・中村義治前副町長(66):「行政の信頼回復を行い、町政の推進を図っていきたいという思いで出馬の意思を固めたところでございます」
中村義治さんは、佐々町出身の66歳。1977年に県立鹿町工業高校を卒業後、1981年に佐々町役場に入庁しました。水道課長や議会事務局長、総務課長などを務め、2018年に副町長に就任しました。
今年3月、前町長の古庄剛被告(78)が官製談合事件で逮捕されてからは、町長職務代理者を務めていましたが、5月9日付で一身上の都合を理由に副町長を辞職していました。選挙公約については現在、精査中としていますが、公正な入札制度の導入や町政の信頼回復に取り組みたいとしています。
佐々町中村義治前副町長(66):
「住民の安心や安全を確保して、良好で快適な生活を送っていただきたい。行政でやるべきことを整理しながらまちづくりを行っていかなければならないと考えています」
佐々町長選には、これまでに町の元事業理事の今道晋次さん(60)と元町議会議員の浜野亘さん(69)の2人が出馬を表明しています。佐々町長選は6月10日告示、15日投開票で即日開票されます。