今年も県警と県出身の大物歌手がタッグを組んでニセ電話詐欺などの被害防止を呼び掛けます。県警は7日、歌手でタレントの前川清さん(76)に広報大使の委嘱状を手渡しました。
元クール・ファイブ、「長崎は今日も雨だった」や「そして、神戸」、「中の島ブルース」、「東京砂漠」などの名曲の歌い手前川清さん。2016年からニセ電話詐欺の被害防止を啓発する県警の広報大使に任命されていて、今年で10年目です。
前川さんはこれまでテレビやポスターなどを通じて被害の防止を呼びかけてきました。県警の遠藤顕史本部長が委嘱状を手渡しました。
県警によりますと、過去11年間のニセ電話詐欺の認知件数は増減を繰り返してきましたが、2020年からは5年連続で増加。被害金額も2020年からは徐々に増加傾向です。被害総額は30億4518万円にのぼります。
2024年年の認知件数は2023年より38件多い182件。被害総額は3億円以上でした。(前年比-6847万円)
前川清さん:
「こうしてだまされても懐が痛むのは警察の皆さんでも私でもございません。皆さんが一生懸命働いた懐が痛むんです。こうした悪にお金を利用されないようにおじいちゃん、おばあちゃん、皆さんたちが気を引き締めてだまされないように頑張りましょう!」
県警は今後、前川さんを起用したニセ電話詐欺の被害防止を呼び掛ける新たなテレビコマーシャルを制作し、早ければ11月ごろから放送される予定です。
前川清さん:
「皆さん、だまされたらいかんばい!」