きょうは年内最後の年金支給日です。受給者からはこのところの物価高で「余分なお年玉とかあげられる状態ではない」などの声も聞かれました。さらにその年金をつけ狙う悪質なニセ電話詐欺にも注意が必要です。
長崎市新大工町郵便局のATMには、振り込まれた年金を引き出そうと朝から多くの人が列をつくりました。年内最後の年金支給日、受給する人たちの使い道は…?
80代女性:
(Q.使い道は?)「買い物はないが、子どもたちの小遣い(お年玉)ね」
60代女性:
(Q.何か年金で買う?)「別にない。毎日の生活費でそんな余裕ない。年金だけではちょっと苦しい。やっぱり少し働かないと」
60代男性:
(Q.物価高の影響は?)「少しスーパーで買い物しても高い。ほとんど食費で消費するので、余分なお年玉とかあげられる状態ではない」
今年最後の支給日に合わせて長崎署の警察官や郵便局員らが協力して実施した「ニセ電話詐欺被害防止キャンペーン」。ポスター付きカレンダーや防犯グッズを配りながら、ATMの利用者らに声を掛け、注意を促しました。
今年、県内では11月末までに令和に入って最も多い127件のニセ電話詐欺が発生し、被害額は約2億8748万円にのぼっています。(認知件数前年同期比プラス21件・被害総額前年同期比プラス約8950万円)
60代女性:
「電話もかかってたりして、『~~が未払いですよ』って、もう怖くなって。『そんなの知りません』と言って電話を切っている」
60代男性:「お年寄りをいじめないでください。生活いっぱいいっぱいでやっていますので、悪いことだけはやめてください」
長崎署生活安全課・渡辺潤課長:
「お金が動く時期でもあるので、そういったところを狙われる被害防止の目的でキャンペーンを実施している」
県警は電話でお金の話をされたら詐欺を疑い、家族や警察に相談するよう呼び掛けています。