図案家や画家として活躍した神坂雪佳の作品を集めた展覧会が19日から始まります。
展覧会は長崎歴史文化博物館の開館20周年を記念するものです。神阪家の子孫や、関係者が集まりテープカットをしてオープニングを祝いました。
神坂雪佳は近代京都において俵屋宗達や尾形光琳ら琳派を手本として創作活動を行った画家です。図案家としても活躍し、作品は染織や陶芸、室内装飾や造園など幅広い範囲に及びます。
展覧会は江戸時代の琳派の美の潮流をたどり暮らしを彩るデザインを生み出した雪佳の多彩な世界を紹介するもので約100点が展示されています。雪佳がデザインし明治43年、1910年に制作された長崎くんち築町の傘鉾の垂も特別に展示されています。
長崎歴史文化博物館・矢田純子学芸員:
「絵の華やかさももちろんなんですけど、実は長崎とつながりもある方だということもぜひ感じ取っていただけたらなと思いますね」
展覧会は19日から6月1日まで、長崎歴史文化博物館3階企画展示室で開かれます。
19日午後2時からは展覧会を監修した京都・細見美術館の福井麻純主任学芸員による聴講無料の記念講演会も開催されます。