24日が命日の作家・芥川龍之介が描いた河童の絵が長崎歴史文化博物館で公開されています。
金山隆之介(りゅうのすけ)記者:
「銀屏風には魚を持って、こちらを振り返る河童が墨で描かれています」
キリシタンをテーマに、長崎を舞台にした小説を数多く残している芥川龍之介。「河童図屏風」は1922年に創作活動で長崎を訪れた際、長崎市の料亭「菊本」の芸妓・杉本わかに思いを寄せて、贈ったものです。
芥川は河童を好んで描いていて、「河童忌」と呼ばれる命日の7月24日に合わせて毎年、公開されています。
長崎歴史文化博物館・矢田純子研究員:
「ふくよかな胸であるとか(全身の)柔らかい感じがあり、メスの河童を描いているのがうかがえる」
会場には、創作活動を支えた長崎の実業家・永見徳太郎にあてた書簡なども展示されています。展示は8月18日(日)までです。