スピード感のある試合展開と縦横無尽に車いすを操る激しさが魅力の「車いすバスケットボール」
ルールのほか、リングの高さやコートの広さは健常者がプレーするバスケットボールと同じ。
大きな違いは「ダブルドリブル」がないことで、
ボールを持った選手は、車いすを連続して2回までプッシュすることができ、ドリブルしたあとは再び2回までプッシュできます。
また、障害の程度に応じた持ち点が与えられていることも特徴です。
長崎市と諫早市に練習拠点を置く「長崎サンライズ」は今年で47年目のチーム。
中学生から52歳まで11人、幅広い年代の選手が所属しています。
現在は、4月12日(土)と13日(日)に県立総合体育館で開かれる「サンライズ杯」に向けて練習を重ねています。
チーム最年少は真城中1年の上野里駆選手。
競技を始めたきっかけは…
長崎サンライズ・上野里駆選手:
「鳥海選手のパラリンピックを見て、すごいと思ったからです」
東京パラリンピック銀メダリスト、鳥海連志選手(26)に憧れ、
3年前に競技を始めました。
今月からチームへ正式加入。
サンライズ杯がデビュー戦です。
長崎サンライズ・上野里駆選手:
「緊張するけど、楽しみのほうが大きいです」
練習では、車いすの操作技術を磨く「チェアスキル」と持久力とスピードを身につけるメニューを重点的に行います。
ウォーミングアップを終えた後に行うのは「10分間走」。
長崎サンライズ・門脇拓磨選手(長崎大学3年):
「ずっと走っていくスポーツなので、持久力だったり体力っていうのが、上がっていくかなっていうのは思っています」
疲れがみえる選手もいる中、
スピードを緩めることなく走り続けるのは…
チームのエース溝口良太選手23歳。
日本代表の強化指定選手に選ばれた経験もある実力派です。
長崎サンライズ・キャプテン 溝口良太選手(23):
「ちゃんとパワーをタイヤに伝えてこげるかっていうのをやっているので、そういうところで日々の積み重ねっていうか、少しずつ。日本代表にやっぱりなっていかないといけないと思っているので。努力はかなうと思っているのであきらめずに頑張っていきたいと思っています」
ここで新加入・上野選手、エース・溝口選手と大学時代、車椅子ソフトボールの選手としてもプレーしていた経験がある牛島がある対決を行います。
牛島ひかりアナウンサー:
「さあ今からスピード対決やりたいと思います。
絶対負けると皆さん思っていますよね、勝ちますよ!勝ちます!」
直線距離を車いすで走り切り、一番早くゴールに到達した人が勝利です。
圧倒的スピードで溝口良太選手が1位!
その後、上野里駆選手が続き…牛島は完敗でした。
牛島ひかりアナウンサー:
「里駆くんとの差はどうでした!?」
長崎サンライズ・石光朋弥選手:
「3、4台くらいあった」
今年で35回目を迎えるサンライズ杯まで1週間を切りました。
チームの後援会が主催する大事な大会です。
長崎サンライズ・キャプテン 溝口良太選手(23):
「今年のサンライズ杯は新加入した選手のデビュー戦でもありますし、うちのチームが開いている大会ですし、シーズン初めの九州の初めての試合になるので、出だしは決めていきたいというところもありますし。優勝目指して頑張っていきたいと思っています」
長崎サンライズ:
「サンライズ杯、ぜひ!見に来てね~!」
第35回サンライズ杯争奪車いすバスケットボール九州大会は
4月12日(土)・13日(日)県立総合体育館で開かれます。