大石知事の政治資金をめぐる問題で知事が臨時の記者会見を開き自身の後援会への架空貸し付けについて「でっち上げたわけではない」と繰り返し、疑惑を否定しました。
大石知事:
「存在しない架空の2000万円の資金移動をでっち上げて計上したものではございません」
会見は県議会の自民党会派の求めに応じ開かれました。大石知事は3年前の知事選挙で自身の後援会に2000万円を貸し付け、655万円の返済金を受け取った「架空貸し付け」の疑惑が指摘されています。
県議会では先月、2回目の全員協議会を開き、疑惑について審議しましたが、真相解明には至りませんでした。後援会の元監査人の男性は意図的な架空貸し付けがあったとして、知事と助言役の選挙コンサルタントに対し詐欺か横領の疑いがあるとして刑事告発しています。
大石知事:
「2000万円につきましては架空の資金移動をでっち上げて作ったものではなく実在する1つの資金移動を二重に計上したものであるとこれについてはもはや司法の判断を待つしかないものと考えております。原因はそれはひとえに私にあると思っておりますし、管理不足であったと反省しております」
全員協議会には議会側の再三の求めにも関わらず選挙コンサルタントは出席せず、文書で回答しました。文書の中で「私が、存在しない架空の資金移動をでっちあげることを指示したという事実は絶対にありません」と選挙コンサルも否定しています。
大石知事:
「税理士ほか1名にも聞き取りを行いました。『架空』という言葉が出たことは絶対にないというお話でした」
大石知事は司法の判断に委ねるとし元監査人への刑事告訴は「現時点において直ちに行う環境ではない」と述べました。
一方、自民党と公明党を除く県議会の4会派は日11日、強い調査権限を持ち、虚偽の証言には罰則がある百条委員会の設置を求め動議を議長に提出。2月定例会最終日の19日(水)に採決されます。
大石知事:
「繰り返し説明をしてきていますし、(元監査人との間で)主張が平行線を辿っているという状況を踏まえますともはや今の状況において司法の判断を待つと委ねることしかできないのではないか」
知事は「今できる限りの事実関係を整理をしてお話しできることは説明した」としています。