佐世保市の宮島市長は、来年度の当初予算案を発表しました。
一般会計は、過去最高額です。
佐世保市・宮島大典市長:
「令和7年度はこれまで取り組んできたものを土台とし、また新たな事業展開をしっかりと組み込みながら『選ばれる街佐世保』となるために力強くホップしていく年度だと捉えている」
宮島市政3年目。折り返しとなる新年度の当初予算は、一般会計の総額が前年比7.5%増の1302億9480万円で、過去最高額となりました。市が掲げる最重要課題の1つ、人口減少対策では、「シティブランディングプロジェクト」に39事業、15億3642万円を計上しました。これまで3年生のみだった中学校給食費の無償化を2年生まで拡大する費用に2億6000万円余りを充てるなど子育て支援を充実させます。
一方、市民から疑問の声が上がっていた浦頭地区の灯籠タワーについては…。
佐世保市・宮島大典市長:
「ランニングコストを下げていくためには、規模を縮小する必要があるのではと検討をしていたところです」
灯籠タワーは、「佐世保クルーズセンター」の観光のシンボルとして、1基当たり8000万円をかけ計3基を整備する計画でした。しかし、既に整備した1基は、去年の台風で提灯が破損し、補強対策費などの維持費が必要となる問題が明らかになりました。新年度予算案では、残る2基の整備などに特別会計で1億6000万円を計上しています。内訳は、国の国庫支出金から8000万円。ふるさと納税の寄付金8000万円です。合わせて3基を整備する計画に変更はありません。
整備方針を維持する理由については、「国から費用の半分の補助を受けることが決定していたため」としています。残る2基は、高さを25メートルから15メートルに縮小する方針ですが、提灯を耐久性の高いものに変えるため、1基当たりの整備費は、同じ8000万円かかる見通しです。
この予算案は、3月の市議会定例会で審議します。