佐世保市の宮島大典市長(60)は、来年度から中学3年生の給食費を無償化する方針を発表しました。
宮島大典佐世保市長:「中学校給食費の一部無償化を実施することで、子育て世帯の経済的負担を軽減し、安心して子育てができる環境の整備を図りたいと考えております」
給食費無償化の対象は、来年度進級する市立中学校24校の中学3年生と、黒島小中学校や浅子小中学校など義務教育学校2校の9年生、合わせて約2000人です。関連経費は約1億2000万円の見込みで、歳出の削減などで財源を確保し、来年度の一般会計当初予算案に計上後、来年3月の市議会定例会で審議される予定です。佐世保市の中学3年生の給食費は現在月額5500円で、実現すれば、1人当たり年間6万450円が公費で負担されます。中学校の給食費の無償化は、宮島市長が4月の市長選で掲げた公約「99の政策」で最重要政策の一つに位置付けていました。受験や進学などで教育費がより多くかかる3年生を優先し、1・2年生については国が進める「こども未来戦略方針」の実態調査の結果を注視し、今後の拡大を検討するとしています。