今年夏の参院選長崎選挙区の立候補者をめぐり、2人が党の公認争いをしていた自民党県連は、現職の古賀友一郎参院議員(57)を擁立すると発表しました。
自民党県連・前田哲也幹事長:
「古賀友一郎参議の公認決定方針を賜りました」
古賀友一郎参院議員は諫早市出身の57歳。長崎市の副市長を経て2013年の参院選で初当選し、現在2期目です。県連の会長も務めています。
古賀議員は、「今夏の参議院選挙は厳しい戦いになることは覚悟しているが、我が国と長崎県のため何としても勝ち抜き、未来の希望ある持続可能な社会の構築に尽力して参りたい」とコメントしています。
古賀議員は新人で佐世保市・北松浦郡区選出の山下博史県議(50)と公認を争い、県連は「1人に絞ると禍根を残す」などとして2人を党本部に上申し、判断を委ねていました。
自民党県連・前田哲也幹事長:
「現職の古賀友一郎くんの再選を妨げるような瑕疵は特段無いと考えており、かつ情勢分析の結果においても現職と新人に明確な差が認められたというような通達を受けております」
山下県議(50)は、「推薦をもらった31の支部の期待に沿えなかったことに申し訳なく思っている。挙党一致で臨まないといけない選挙だと思っていますので、一県議として党のために頑張っていきたい」としています。
参院選長崎選挙区には、国民民主党から県連幹事長の深堀浩県議(59)、共産党県委員会から常任委員の筒井涼介さん(31)、参政党から県連会長の黒石隆太さん(33)が出馬を表明しています。
また、自民党県連は次期衆院選の長崎1区の支部長について、去年10月の衆院選で1区の候補者として出馬した下条博文さん(49)が辞退したと発表しました。
理由については、前回の敗戦や、陣営の幹部ら2人が運動員に報酬として金を渡す約束をした公選法違反の疑いで逮捕されたことを挙げています。
県連は代行を立て、早急に支部長を決めたいとしています。