長崎県内での感染確認は56年ぶりです。
松浦市で野生のイノシシが豚熱に感染していることが確認されました。
大石知事(1月31日):
「養豚場での豚熱発生を何としても阻止をするために関係者が連携して対策に取り組むようお願いをいたします」
豚熱の感染が判明したのは松浦市福島町で捕獲された体長約1メートル、体重約40キロの成獣のメスのイノシシでです。
佐賀県内で豚熱が確認され強化していた県の遺伝子検査で1月30日に陽性の疑いが見つかり、3日に国の検査機関で陽性が確定しました。
県内で豚熱を確認したのは、1969年以来56年ぶりで、野生のイノシシでは初めてです。
県畜産課・富永祥弘課長:
「まずは発生地域での封じ込め、野生イノシシを封じ込めるということがまず一番先決なのかなというふうに考えております。ワクチン接種をしていないブタもいますので、そういったブタに発生すると蔓延する恐れがありますので、それを防止するために、(県内全83農場に)消毒用の石灰を速やかに配布して、散布をしてもらう二段構えで考えています」
県内の養豚場では豚熱を疑う異常は見つかっていません。
豚熱は人に感染することはなく、感染した豚やイノシシの肉を食べても人体には影響ありません。
県は今後、福島町で野生のイノシシへの経口ワクチンを散布するなど対策を強化します。