NCC長崎文化放送制作の報道ドキュメンタリー番組 テレメンタリー2025「ノー・モア・ヒバクシャ~NEVER AGAIN NAGASAKI」が1月18日(土)基準日にテレビ朝日系列各局で放送されます。
その人は、平和活動に携わる人たちのことを、「美しい」と言いました。
日本被団協のノーベル平和賞受賞は、私たち一人ひとりが、戦争や平和、核兵器の問題を考え続けるための「問題意識の狼煙(のろし)」だと…。
俳優・東出昌大(ひがしで・まさひろ)さん。36歳。
長崎文化放送ディレクター・志久弘樹:
「今回の番組、いかがでしたか?」
東出さん:
「この平和活動に携わる人たちの顔が本当に美しくて、かっこよくて、私自身も考えないといけないのはもちろんなんですけれども、ちょっと明るい番組になっててすごく良かったです」
東出さんにナレーションを依頼するのは今回で3回目です。1回目は去年夏、被爆79年を迎えた8月に放送したテレメンタリー2024「ノー・モア・ナガサキ~戦後79年 長崎を最後の被爆地に」。
起用の理由は、東出さんが以前担当した三島由紀夫のドキュメンタリー映画のナレーションに感銘を受けたこと。特にその声が、制作する番組の内容に適していると感じたからです。
しかし2回目以降、理由はそれだけではなくなりました。
もう一つの理由、それは、核や平和問題に対する真摯な思い…。
2回目は去年10月。「日本被団協ノーベル平和賞受賞記念特別番組 ノー・モア・ナガサキ~戦後79年 長崎を最後の被爆地に~」
今回のテレメンタリー2025「ノー・モア・ヒバクシャ~NEVER AGAIN NAGASAKI」は、日本被団協の代表委員だった長崎の被爆者、故山口仙二さんの足跡や去年12月、ノルウェー・オスロで行われた日本被団協ノーベル平和賞授賞式に出席した長崎の被爆者や高校生平和大使、留学先のフィンランドから訪れた長崎の元高校生平和大使・山西咲和さん(23)の姿も追っています。
東出さんのナレーション方法は独特です。
通常は映像を見ながら読み上げますが、
彼はまず映像を見て、次に映像を見ずに原稿だけで収録します。
業界用語で「オンリー」と呼ばれる方法です。
その声は、力まず、素直に語りかけるように紡がれ、自然と心に染み入ります。
(志久)
「今回。日本被団協が受賞したという事実をどういうふうに受け止めていますか?」
(東出)
「長年の皆様の活動が、権威ある、また名誉だと言われる賞を受賞したことというのは、非常に意味合いが強いと思います。でもこう山口仙二さんもおっしゃっていたように、受賞するしないということだけではなく、今後も考え続けることだというようなことをこのドキュメンタリー中にもあったと思うんですけども、一つにはやはり、20年前、30年前に、核が無くなってれば、この度の活動も受賞もなかったと思うんですけども、この作品の中でも言われてるように、今、本当に第3次大戦の影とか、色々昨今ニュース・報道で言われる中、やはりノルウェーのノーベル平和賞委員会ももしかしたら…っていうところをまた今お考えになっている中での今回の被団協の受賞なのかなと思ったりすると、本当に私たち若い世代、いま存命中の人すべてが今後も考え続けないということの問題意識の狼煙(のろし)として、今回の受賞になるのかなと思ったりしていました」
「私が日常の中で平和について考えることっていうのは、こういうドキュメンタリーを見て育ったり、あと小学校の図書室には『はだしのゲン』があったり、原爆にまつわる本があったり、学校に戦争経験者の方が来て、今とどういう時代の差異があるのかっていうのを幼い僕らに語り聞かせてくれる機会っていうのがあったりして戦争というものを考えられたので、今後私たち大人が子どもにまた伝えていくときに、そういう戦争資料ですとか戦争にまつわる本だったり話だったりっていうのは、身の回りにちゃんとそろえとかないといけないなっていうのは、また今回のドキュメンタリーを見て再確認した次第だし、今も草の根運動をなさっている若い世代の人たちが本当に美しかったので、自分もなんかそういう一端を担えればな、今後の人生って思いました」
「私も今後、また人生の中で、仕事とは別に、自分の子どもだったり、親しい人を連れて、長崎を再度訪れ、広島を再度訪れ、沖縄を再度訪れ、歴史資料館に行き、また考え続けていきたいと思います」
NCC制作のテレビ朝日系列全国ネット番組テレメンタリー2025「ノー・モア・ヒバクシャ~NEVER AGAIN NAGASAKI」は、1月18日(土)を基準日にテレビ朝日系列全国24局で順次放送されます。
長崎県内は1月18日(土)午前5時20分から。
全国のテレビ朝日各系列局の放送日時は「テレメンタリー」のホームページをご覧下さい。
番組は後日、テレビ朝日公式YouTubeアカウント「ANNニュースチャンネル(ANNnewsCH)」で配信予定ですが、東出さんのナレーション版は地上波とCSのみです。