スーパー大手の「エレナ」は、佐世保市の老舗菓子店「白十字パーラー」の事業を引継ぎ、新会社を立ち上げると発表しました。
「白十字パーラー」は佐世保市で1951年に創業し、南蛮菓子「ぽると」など和洋菓子を製造・販売してきました。しかし、コロナ禍でのお土産需要の低迷や、原材料費の高騰などで事業の継続が困難な状況となり、去年3月以降、エレナと再建へ向けて協議していました。協議の結果、エレナが白十字パーラーの事業のほか従業員や店舗も引き継ぐこと、完全子会社として「ぽると総本舗」を設立することで合意。去年12月に事業譲渡契約を結びました。新会社の「ぽると総本舗」は、来月から営業を開始し、主力商品の「ぽると」などはこれまで通りの販売を続けます。
新会社「ぽると総本舗」田中裕一取締役:
「『ぽると』といえば佐世保では昔から馴染みのあるものだったと思うんですけど、その灯が絶えてしまうのが懸念しているところだったので、ブランド価値を高めて販売をしていくと同時に、お客様にも認知してもらえるように取り組んでいきたい」
今後はエレナの店舗での販売に加え、オンライン販売や新たな販路拡大にも力を入れる方針です。